スプリットンブロックは、積みブロック(流し込み成形)に比べて環境負荷が低く抑えられたブロックです。
スプリットンブロックのLCA(ライフサイクルアセスメント)評価をもとに積みブロックと比較を行い、
スプリットンブロックが二酸化炭素の排出量が少なく、環境負荷が低いことが分かりました。
スプリットンブロックと積みブロックのCO2排出量の比較
スプリットンブロック1トンを製造するまでに発生するCO2を積みブロックに比べて約12%(約11.8kg-CO2/t)も削減できることが右のグラフから分かります。これは即脱成形という製造方式で、最適な材料充填が可能なことから流し込み成形と比較して、単位セメント量が少なくなるからです。
一方で成形機に使用する電力由来の二酸化炭素が多いという課題もわかりました。
今後、効率的な成形方法に改良を加えることでエネルギーの消費を更に抑制できるものと期待されます。
以上のことから、スプリットンブロックは、従来の積みブロックに比べて、二酸化炭素の排出量が少なく、地球温暖化の抑制に効果がある環境負荷の低い優れた製品であることが分かります。
100m2施工に必要なスプリットンブロック(38㌧の場合)を製造する
過程で、削減される二酸化炭素排出量について比較すると…
天然林は1ha、1年間当たり平均で約1.3トン程度の炭素を蓄えていると推定されます。
ブロック1トン当たり、製造までの段階でスプリットンブロックは通常の積みブロックと比較して11.8kg排出量が少ないことになります。
これを森林面積に換算すると、0.34ha(野球グラウンド内野面積に相当)積みブロックより二酸化炭素排出量を削減していることになります。