ポーラススプリットン【凍結融解抵抗性】

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ポーラススプリットンブロックは凍結融解に対して十分な抵抗性があり、寒冷地でも使用できます。

調査概要

・調査場所: 長野県松本市四賀会吉(会田川)
・対  象 : 施工後15年が経過したポーラススプリットン

調査を行った会田川
調査を行った会田川

施工現場調査における凍結融解抵抗性の評価方法

項  目 内  容
凍結融解回数の推定 ・自動温度測定装置によるブロック温度の測定結果と気象庁のデータから、施工後からの凍結融解回数を推定した。
状態観察 ・ブロック表面の状態(スケーリング・ポップアウトなど)を観察した。
・コア抜き供試体の採取を行い、内部の状況などを確認した。
走査型電子顕微鏡(SEM)による組織観察 ・ブロックの断面を走査型電子顕微鏡を用いて、組織観察を行った。
▲水中(水際部) ▲水中(水際部)
▲気中部 ▲気中部


▲SEMによる組織観察


▲コア供試験体による内部の観察

調査結果

追跡調査を実施した長野県松本市四賀会吉の河川護岸に施工された表層ポーラススプリットンブロックは、施工後15年が経過しており、両岸ともに苔や草木などの周辺在来種の植物の活着が認められる。
15回の冬期を経ているが、凍結融解の回数を推定した結果では約670回と考えられる。
外観観察では、スケーリングやポップアウトなどの凍結融解を原因と見られる劣化は認められなかった。
SEMによる組織観察では、健全な水和物を維持していることが確認できた。
コア抜きした供試体の観察では、ブロック内部でも劣化が無く、所定の空隙率が確保されて土が充填されていることが確認できた。

まとめ

今回の調査結果から、施工後15年が経過し、約670回の凍結融解作用環境下でも、ポーラススプリットンブロックは十分な耐久性を有していることが確認された。また、空隙部に植生に必要な土が充填されていることも確認できた。

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